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ウィル=キムリッカ『現代政治理論』4

W・キムリッカ『現代政治理論』
第二章 功利主義
序文
○ロールズ理論が優位を占めているのは、ロールズ理論に応答して多くのオルターナティブがあるから
○ロールズの考えでは現代社会の背景を功利主義が成している
 →功利主義にたいして自己主張、自己弁護をするのがそれ以外の理論

第一節 二つの魅力
仝利主義の目標は形而上学的実体に依存していない
 人間の福利こそが重要
帰結主義
 道徳規則は福利への帰結によって検証されなければならない
・恣意的な道徳禁止を避ける
・道徳とそれ以外は異なるという直観に一致
・歴史上進歩的
○キムリッカはこの二点に同意
○功利主義を二つに分ける
 /祐屬諒〇磴覆い靴蓮峺用」についての説明の部分→第二節
 各人の効用を等しく顧慮しつつ、効用を最大化するという指示の部分

第二節 効用の定義
○四つの立場
 A福祉快楽主義
  ・快楽の経験や感覚を人間の主要な善とする、一元的
  ・ノージックの反論、快楽機械
 B非快楽主義的な精神状態としての効用
  ・それぞれの価値ある精神状態全領域を促進することが善、多元的
  ・ノージックの反論を回避してはいない、経験機械
 C選好充足
  ・効用の増大を先行の充足によって説明
  ・選好によって善が規定されることはない
   →むしろ福利という価値に対しての信念(主観)が選好である
 D情報に基づいた効用
  ・「合理的な」「情報に基づいた」選好の充足
 ・何が「効用」かが曖昧(幸福という価値測定基準の不在)
 ・どの行為が福祉を最大化するのか認識不可能
  ⇔道徳的に正しい行為が効用を最大化することを否定してはいない
 ・「経験の要件」の脱落
○功利主義は人間の福祉を測定する諸理論の前提

第三節 効用の最大化
○効用計算
 ・皆平等である
  →最大多数の「(情報に基づいた)選好」を充足させるべき
○「われわれ」とは誰なのか
 ・「包括的な道徳的功利主義」
 ・「政治的功利主義」
○「功利主義の原則に従って行為する」
 ・「直接的功利主義」
 ・「間接的功利主義」
○2×2=4
○そのいづれにも問題−U行為者
 ・義務を除外している→A
 ・考慮すべきでない選考を含んでいる→B
A特別な諸関係
 ・過去を考慮に入れた「権原」を無視
  →直観に反している
 ・功利主義者は約束について効用の最大化で説明しようとする
  →包括的効用計算に新たな要因を付け加えるに過ぎない
 ・約束による義務は、社会の一般的福利を促進する義務には還元されえない
B正当ではない選好
 ・功利主義者は他者に「正しく」帰属するものへの選好が正当ではないと考えない
  →制度が効用に従属する
  →直観に反している
 ・功利主義者は不正を、他者の恐怖増大によって説明する
  →現存する不正に何も言わない
○A、Bともに功利主義的な応答は真の問題を捉え損ねている
 ・効用の最大化に優越する道徳的要請
○功利主義は「正しさの基準」であって、「意思決定手続き」ではない
 ・正しい行為は効用を最大化する
 ・われわれは「間接的功利主義者」でなければならない
 ・そして非効率的な意思決定手続きを採用すべきである

第四節 効用最大化のための二つの論拠
A諸利益の平等な顧慮
/諭垢禄斗廚任△襦そして等しく重要である。それゆえ、
各人の利害は等しく重視されるべきである。それゆえ、
F仔租に正しい行為は効用を最大化するだろう
B目的論的功利主義
○善の最大化が第一義的な義務である
 ・トマス=ネーゲルは、平等な処遇という「義務論的」制約を加える
○キムリッカはAを支持
 ・Bで、効用最大化の義務を誰に負うのか
 ・善の最大化が道徳原理であると考えにくい
 ・Bは、人間と道徳性の持つ連関という直観に反している
  →各人平等に従属する最大化の必要
○功利主義には二つの基準が内包されている、AとB
 ・首尾一貫性に欠ける
 ・どちらか一方の基準にしがみつけば魅力の大半が失われる

第五節 平等の不適切な構想
○功利主義を平等な顧慮の理論として捉えるべき
 ⇔しかし、多くの直観に反している
A外的選好
○外的選好の重視と平等は両立しない
B利己的選好
○功利主義者はそもそも利己的選好の存在を認めないだろう
○しかし「公正な処遇」を保障することで配慮を示すことも可能(マッキー)
 ・功利主義も前提として平等な分配を支持(ヘア)
  →そこから効用に従って配分を改めていく。平等に扱うため
○公正な取り分以上を持ちたい利己的欲求が相手の取り分放棄を期待するのは平等者として扱っていないということだ
 →平等な分配の支持原理は、その分配を保証もする
○功利主義が特別な関係認識に失敗している理由
 ・平等な顧慮を、選好の集積に求めている
 ・直観:平等は選好の形成それ自体に当然入ってこなければならない
 ・功利主義の目的達成のためには修正を余儀なくされる(帰結主義に反しない)
○政治理論化
 ・道徳からの演繹というには抽象的過ぎる
 ・どの形態が平等に処遇するより深遠な理念を最もよく捉えているかということ

第六節 功利主義の政治
○かつては特権階級を非難するラディカルなものだった
○現在、功利主義者は「驚くほど同調主義的」である
 ・人間の判断の不完全性

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